「共存」は WFP202号 にて駒井めいさんによって定義されたフェアリールールです。
1つのマスに敵味方関係なく何枚でも重なって共存できる。
[補足]
- 走り駒(飛角香など)は、他の駒が1枚以上いるマスを飛び越えて行けない。
- 他の駒がいるマスに、駒台から駒を打って共存させる着手は可。
- 駒取りは通常通り、盤上の駒を移動させた先に敵駒がいる場合に起こる。
- 敵駒が1枚以上いるマスに駒を移動させる場合、それぞれの敵駒に対して共存か取りのどちらかを選択する。
共存できる駒数を制限したルールも挙げられています。
1つのマスに敵味方関係なく最大で2枚重なって共存できる。
[補足]
- 着手後に1つのマスにいる駒が2枚以下であればよく、着手の途中で一時的に駒が3枚以上存在してもよい。
- 走り駒(飛角香など)は、他の駒が1枚以上いるマスを飛び越えて行けない。
- 他の駒がいるマスでも空きがあれば、駒台から駒を打って共存させる着手が可。
- 駒取りは通常通り、盤上の駒を移動させた先に敵駒がいる場合に起こる。
- 敵駒が1枚以上いるマスに駒を移動させる場合、それぞれの敵駒に対して共存か取りのどちらかを選択する。ただし、着手後に1つのマスにいる駒が3枚以上になる選択はできない。
共存の例題を4つ作ってみました。
余詰・不詰などあればご指摘いただけますと幸いです。
例1 解答
21金 21玉共 31金 31玉共 41金 41玉共
51金 51玉共 61金 61玉共 71金 71玉共
81金 81玉共 91金 91玉共 92金 まで 17手
通常は21金、12玉、11金、22玉のように一度玉を2段目に上げないと玉を左辺に運べない。共存を使えば1段目の移動で済ますことができる。
原図は93歩が通常の歩で、下記の余詰がありました。指摘は やべっちさん です。ありがとうございます!
余詰:22金 22玉共 32金 32玉共 ~ 82金 82玉共 83金 91玉 92金 まで 17手
例2 解答
18歩 26玉 16金 16玉共 17歩 まで 5手
初手から16金、16玉共、17歩は打歩詰だから、初めに歩を打っておき、それを突いて詰ます。つまり先打突歩詰。
原図は「受方18玉・攻方29歩」の配置で、下記の余詰がありました。指摘は さつき さんです。ありがとうございます!
余詰:19歩 27玉 28歩 17玉 27金 まで 5手
例3 解答
19歩 27玉 19桂共 28玉
19銀共 同玉(取:銀桂歩)
通常、銀桂歩の持駒を6手で玉に取ってもらうことは不可能。桂の王手に直ちに同玉とは指せないからだ。共存ルールを使えば、1つのマスに歩・桂・銀を入れて最後にまとめて玉に取ってもらう手段がある。
原図は17玉の配置で、下記の余詰がありました。指摘は さつき さんです。ありがとうございます!
余詰:18歩 27玉 19桂 18玉 19銀共 同玉(取:銀桂) まで 5手
また、解答が1段ずれていましたので修正しました。無い段さん、ご指摘ありがとうございます!
例4 解答
14歩(取:金) 同桂共 23金 まで 3手
二駒共存の例題。初形で14に受方の金と歩が共存している。まずは14歩で駒を補充するが、金だけ取って歩は残すのがポイント。同桂に23金と打って詰みとなる。14に受方の歩を残したおかげで詰め上がりで14玉共が指せない。